続・徒然なるままに
大雨で車が水没 これからの台風シーズンに備えて知っておきたいこと | NHK | 気象
2023/06/06 08:21
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大雨で車が水没 これからの台風シーズンに備えて知っておきたいこと | NHK | 気象

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230605/k10014090351000.html



 

 

先日の記録的な大雨で愛知県豊川市では道路が冠水して30台以上の車が水没するなどして身動きがとれなくなりました。

車が水没し始めたとき、自分の命を守るためには、早めに車を捨てて逃げるという決断が必要です。

水位がひざ下まで来たら決断を

水難事故を長年、調査・分析してきた水難学会によりますと、人がなんとか歩いて逃げられる水位はひざ下まで。

車に乗っている場合、それ以上に水位が上がる前に外へ逃げなければ、命が危なくなるということです。

道路の冠水状況ごとに、どう対応すべきか聞きました。

(1)タイヤが水につかりはじめたら
→タイヤのゴムの部分、地面から約10センチメートルぐらいの位置まで水が来たらUターンしたりして冠水していない場所に戻り、もっと高い安全な場所まで避難する。

(2)水位がひざ下くらいまできたら
→車を捨てるタイミング。一刻も早く安全な場所に逃げる。

車は浮いて、流される

道路の冠水が始まっても、車に乗っていると「通れるはずだ」と思い込んでしまうことがあるといいます。

しかし、その先はさらに深くなっていることもあれば、急に水位が上昇することもあります。

車の外に逃げるタイミングを逸して水深が1メートルほどになると、車が浮いて流されるおそれがあるといいます。
(水難学会 斎藤秀俊会長)
「車は重いから流されないだろうと思っていたらとんでもありません。どんどん深い方へと流されていきます。しかも並行に移動するだけではなく、側溝やガードレールにひっかかると転覆することもある。過去の水害ではひっくり返った車の中で溺れて亡くなった方もいるのです」

ドアが開かなくなってしまったら

車が水没してドアが開かない。窓ガラスも動かない。

そうした状況に陥った場合にどうすればいいのか。

JAF=日本自動車連盟の担当者が教えてくれたのが、脱出用ハンマーで窓ガラスを割って車外に出る方法です。

(JAF東京支部 JAF認定 セーフティアドバイザー 由水雅也さん)
「脱出用ハンマーはぜひ備えていただきたいです。窓ガラス割るためには脱出用ハンマーじゃないと割れません」

JAFは、車内にありそうなもので窓ガラスが割れるか過去に実験を行っています。

ヘッドレスト、小銭を入れた袋、スマートフォン、ビニール傘、車のキー。

いずれも、割ることはできなかったということです。

このうちヘッドレストは、金属部分を窓の隙間に差し込んでてこの原理で割るという方法がインターネットなどで紹介されていますが、必ずしも割れるとは限らないそうです。
JAF東京支部 JAF認定セーフティアドバイザー 由水雅也さん
(由水さん)
「脱出用ハンマーは標準装備されている車とそうでない車があるので、確認していただきたいです。シートベルトを切る機能がついているものがおすすめです。せっかく買っても後部座席などに置いているといざというときに使えないので、運転席から手の届くところに置きましょう」

窓ガラスが割れなくても諦めないで

ただし窓ガラスの中には、合わせガラスを使った頑丈なものもあり、脱出用ハンマーでも割れないことがあるそうです。

また脱出用ハンマーがない場合もあります。

(由水さん)
「窓ガラスを割ることができない場合は、車の中にどんどん水が入ってきますので、慌てず冷静に車の内側と外側の水位差が同じになるのを待ちましょう。水位差が大きい状態だと、車外から強い水圧がかかっているので、開けようとしても開けられませんが同じになるとなんとか開けられます」

危険を感じたらすぐに車を捨てて逃げて

ただし窓ガラスを割ったり、水位差がなくなるまで待ったりして脱出するのは最後の手段。

こうした状況にならないことが大切だといいます。

(水難学会会長 斎藤さん)
「窓ガラスを割らなければ脱出できない水位というのは、人が流される水位です。車の外に出られたとしても無事に避難できる保証はなく、生きるか死ぬかの状況になってしまいます。そういう状況になるまで、車内で待っていてはいけません。危険を感じたらすぐに車を捨てて逃げてほしいと思います」









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