女性が綺麗でありたいって思うのは
自分自身のためなんだよなぁ。

時々、セクシーなファッションを
男性のためだと勘違いする男がいるけども、「綺麗」とか「色っぽい」っていう女としての魅力を客観的に判断するために男性の反応を求めているだけで、決して男のためではないんだよね。

今、私は結婚式で使うために
昔の写真の整理をしているんだけど、
自分でも引くぐらいある1年で
姿カタチが変わっている。

それは初恋が終わった年。

うだうだと引きずった実らない恋心…
そんな日々の中私はある時思ったのだ。

「好きになって欲しいと願うばかりで
私は彼に好かれるような女だろうか?」

と。

デブでメガネでオシャレでもなく化粧も中途半端な手入れされていない女が私だった。

「自分が男だったら、こんな女の子を好きになんてならない…。
いつか彼に会えたとき、思わず好きになる女の子になろう!
好きになってもらうのではなく、好きにさせよう!」

元々可愛い女の子が大好きだった私は
自分がその子たちとどう違うか、
どうやったら近付けるかを考えた。
自分が可愛いと思える女の子になる!が目標だった。

ダイエットもしたし、
メガネはさっさとコンタクトにした。
当時そんなに普及してなかった縁付きのカラコン。
どうやったら綺麗に見えるか化粧も試行錯誤して、ファッションも自分には難しかったノンノ系から流行に乗ってるポップティーン系に変えた。

この年の写真は
頭と終わりで別人になっている。笑

周りの反応はどんどん変わっていった。
特に男性の反応は分かりやすくて
なんか知り合いが自然と増えた。

現在の旦那はこの頃の私を見かけて
好きになってくれたらしい。
少し前の私だったらスルーに違いない。
あぶないあぶない。笑

きっかけは失恋だった。
その人に好きになって欲しくて変わろうと思ったけど、彼に会うことはもうないと分かっていたから、「いつかどこかで再開することがあったときに可愛いと思われる女の子でありたい」という女としての意地だったと思う。

彼のためではない。
自分のプライドのため。

あの頃の意地と根性を取り戻そうと思う三十路を過ぎた女の思い出話。