アイツとは、速水孝則(はやみたかのり)。
同じ高校、同じ学年、同じクラスの、学友。
所謂クラスメートだ。
入学式、速水を見た瞬間僕はただただ驚いた。
背が高いってのは、こんなにも目立つのかと。
いや、速水の場合はオーラがあるんだ。
誰をも惹きつける何かがある。
だから入学早々、挨拶より先に速水に僕に言った言葉は、すごく記憶に残っている。
「何か悩みがあったら相談に乗るから」
普通に考えれば、第一声がこれだから変かもしれない。
でも、僕は素直にそれを受け止めたんだ。
いや、頷くしかなかったのかも。
だって、あの威圧感。
見とれてしまうほどの美貌。
その時はなんで僕に話しかけてきたのか分からなかった。
上手く話せない僕を、根暗な奴だと勘違いして声をかけてくれたんだと思った。
そう、その他に僕に近づく理由なんてないじゃないか。
だって、僕人間嫌いだし?
続く
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あまり話進まなくてスイマセン。
まだまだ続きます。