2018.10.27 23:49 Sat
[ラノベ感想]
金星特急E
グラナダに辿り着いた錆丸一行は、無事砂鉄たちと合流を果たす。あとは金星特急の到着を待つばかり。根城にしたアルハンブラ宮殿で、錆丸たちはイェニツェリの追撃を避けつつ列車に乗り込む作戦を練る。一方その頃、兄の砂鉄に恋する彗星含む“許されない恋をしている少女たち”が、金星の庭に集められていた。時空を超えたその場所で、錆丸の蜥蜴ウェルの目を通して旅の一部始終を見せられていたのだ―。いよいよクライマックスへカウントダウン、人気シリーズ第6弾。
*
物語も本当の後半に差し掛かっています。
旅が進むにつれて錆丸の女装にも磨きがかかって…というのは半分冗談で。月氏に守られてばかりではなく、自分なりに模索しながら、敵の動きを読んだり情報の駆け引きをしたり…。
はたまたヴィットリアの夏草に対する失言に怒り狂った三月の小刀を手で受け止めたりと、成長が芳しくてドキドキしました。
一方、ユースタスは自分にかけられた魔法(男に見えるやつ)の効果が薄らいだのか、いろんな人から見破られてしまいます。
そんな中で砂鉄を意識してか、彼を見ないように努めたりと、恋する乙女モードに突入。
もうね、この2人が幸せにならなかったら私は何を信じたらいいのかと思うよ。
そんな2人をウェル越しに見ていた彗星は、絶望の淵に落とされるかのような気持ちだろうな。
でもしかたない。
突然逆走した金星特急もなんとか通常運行され、いよいよ次巻でクライマックス。
楽しみでいて、そして少し寂しい。
書き下ろしのチョコレートは、アルベルトとユースタスが14歳の頃のお話。
アルベルトはきっとこれがきっかけで生涯独身だろうな。
ユースタスの魚の謎が明かされました。