あたまの群れ

*大切な僕の
お墓参り
菊の花は嫌いだと、言っておけば良かった

*ようこそ！
と、広げたあの何もない両腕の下で
いつも何かが起こる。

*とまどいは
駆け寄ってくる姿が見えにくい

*君が好きだよ
足の裏で踏んだ砂が、か細く鳴った。
「君が好き」
「君がスキだ」
「すき」

あたって砕けたハートが葬られる場所に来てみた。

*伝えようか
今の、そのままでいて欲しいと。

*いまはまだ
と、昨日まで言っていたのに。
あの人は、もう「秋」にしてしまった。



つづくことば２４０

※作者:さかなさん


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