家族もあって、お金もあって、頭もいい。
年は50歳を過ぎた頃。
大学で天職ともいえる、言語学を教えている女性教員アリス。
この話はそんな彼女が若年性アルツハイマーによって壊れていくというお話。

病気をテーマにした話はあまり好きでは無いので、
基本的に観ませんが、予告に魅かれて観てみました。

最後のシーンで娘が<死>についての詩を母アリスに朗読し
「ママ・・・わかる?」と聞きます。
彼女はしばらくの沈黙の後

「愛の話だったわよね?」と言う。

たくさんの言葉と感情に包まれて生活し、
病気によって削ぎ落とされて、彼女の中に残ったのは「愛」。

アリスの真にあるのは「愛」。
「愛」の人だったのだ、と思いました。


そぎ落として、振るいにかけて、最後に残るものはなんだろう。
結構ずっしりくるけど、観てよかったです。



英語表記だと『Still Aricy』なんですが、
『Still』には「じっとして動かない」の他「そのまま」と言う意味もあり、
『たとえそうなっても、まだアリスなんだ』という意味とも読めるそうな〜…

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