私はいつも絶望に浸っている。私の世界は小さなグラス。グラスに注がれた真っ青なソーダ水。私はその中に浸かっている。生温い、抜け切った炭酸。気泡は弾けない。ああ、つまらない、な。
口に出すのも億劫だ。そうなると女の子はみんな勘違いをする。私はあんたたちが嫌いなんじゃないんだよ。ただ、興味が無いだけなんだ。あんたたちの行動や思考が読めすぎて面白くない。なんてつまらない人間なんだろう。あんな奴等に毒づくのは無駄だ。私の見解が勝手に歪められるのは不愉快だ。つまらない、なあ。
ずっと白昼夢を見ている。
一日の記憶があまりない。
眠くて眠くて仕方ない。
ねえ世の中はなんて退屈なの。ずっと絶望に取り付かれている。
てめえみたいな豚と食う飯なんざ不味いに決まってんだろ。
見た目が、じゃなくて中身の話ね。げすいんだよお前。陰で人のこと言いたい放題言いやがって。誰がお前なんかと飯に行くか。ふざけんなよ。
…5月からずっと誘われ続けている。いい加減にしてほしい。今度は何て言って断ろう…。
つまらないつまらないなにもかもつまらない
白昼夢を見ている、ずっと。視界に入るものが不確かだ。これはいつ見た夢の続きだろう。誰が見た夢の続きだろう。
頭が痛い。
目の前の世界が認識できない。
でもまだ大丈夫。まだリストカットには至らない。まだ抑えられる程度の精神的苦痛。しかし眠い。眠すぎる。