普通目指して走ってたはずなのに。アクセクした生活の森に迷い込んで迷子になってるみたいだ。
3年で会社の基礎作って5年で勝負と走っていた。 これはこれで立派だけど、これじゃ商売屋さんのおじさんだよね。
必死で走っている間に大きい忘れ物があるようだ。
確かに会社は上手く渡ってるが ただ渡ってるだけだ。
格好よくない。
事業家ではなくただの営業マンだ。だから面白さや華やかさがないから疲れてる。アクセクして走り回ってるだけだ。
生活出来ましたでは意味がない。
華麗でなきゃいけない。華やかさがなきゃいけない。格好よくなきゃいけない。
そんな事は言える状況では無かった。だから考えないようにしてた。だから現実的に構えてた。だからつまらない男になってた。だからあいかと喧嘩にもなる。
あいかは言ってた。
魅力が無いと。
意味わからないと思った。そんな事より今は走って会社を軌道にのせなきゃってずっと吠えてた。
そんな小さな俺を見てあいかは淋しい思いをしてたのかも。
昔の俺に逢いたいと最近よく言ってる。
今はそんな事より軌道にのせなきゃって焦ってた。
今は森の中にいる。安心出来ない。油断したら、迷うしいつ何に襲われるかわからない。食料も無くなるかもしれない。そんな事ばかり。
現実的でいいと感じてた。
気が付くと男の魅力という忘れ物をしてる。気が付かないと後で後悔する。
少し視野を広げてみよう。